あいみょんも大好き!『なつぞら』主題歌「優しいあの子」担当のスピッツが全く色褪せない
SPITZ(スピッツ)
1987年結成、1991年メジャーデビュー、結成以来メンバーチェンジのない仲のよいロック・バンド。
メンバーは、草野マサムネ(Vo.G)、三輪テツヤ(G)、田村明浩(B)、﨑山龍男(Ds)の4人。
音楽ルーツや影響を受けたミュージシャンが興味深い
彼らの音楽ルーツにハードロック、ヘヴィ・メタルパンク・ロックがあり、そんな下地のもと、スピッツのサウンドはフォークの要素も感じるパワー・ポップ寄りのロック。
メンバーが影響を受けたミュージシャン・音楽は、具体的に
草野マサムネ:Cheap Trick はパワーポップの元祖みたいなところがあるので納得、The Damned はパンクだし、Ride はシューゲイザーでありポップ。このあたりのバンドのサウンドを彷彿させるメロディ、たとえばとがったポップが確かにスピッツの中にも感じます。
三輪テツヤ:Def Leppard、Vandenberg はハードロック、XTC はロックやポップ、ニューウェーブまでミックスされていてスピッツに近い感じもします。
田村明浩:Iron Maiden は、ヘヴィ・メタルの創世記からある老舗バンドで、Joni Mitchell はフォーク、Rush ハードロックやプログレな要素もあるバンド。
﨑山龍男:Michael Schenker Group、Motley Crue、LOUDNESS あたりはまさにハードロック/ヘヴィメタルのジャンル。
90~00年代を中心に良質な楽曲を量産
1991年の「ヒバリのこころ」から良質の楽曲を量産していきますが、彼ら最大のヒットとなる 11th シングル「ロビンソン」を1995年にリリース。YouTubeで公開されている同曲のミュージックビデオは、現在9000万回を超える再生回数を記録しています。
1996年1月期ドラマ『白線流し』で「空も飛べるはず」が主題歌に起用されると、さらに多くのファンを獲得し確固たる地位を築きました。
また1996年の11thシングル「チェリー」は、2012年から2018年までのJOYSOUNDカラオケ年間ランキングで6年連続が年間トップ30入りを果たすなど、時を経ても決して色褪せないエバーグリーンな楽曲が数多く存在します。
スピッツに影響を受けた世代が活躍する時代に
2018年の大みそかには『第69回NHK紅白歌合戦』に出場、2019年2月には2ndアルバム『瞬間的シックスセンス』をリリースしている女性シンガー・ソングライターあいみょんもスピッツからの音楽の影響を公言しています。
昨年彼女が出演したテレビ番組では、影響を受けた楽曲として浜田省吾「初恋」、フリッパーズ・ギター「恋とマシンガン」、スピッツ「醒めない」を挙げています。
スピッツは私の醒めない夢です。
— あいみょん (@aimyonGtter) August 25, 2018
さらに、川谷絵音(ゲスの極み乙女。)の別バンド indigo la End の名前の由来はスピッツのアルバム『インディゴ地平線』からで、ほかにも山口一郎(サカナクション)、米津玄師、RADWIMPSなど、現在人気の多くのアーティストたちからリスペクトされる存在です。
そんな彼ら、NHK朝ドラ『なつぞら』の主題歌を担当
【4月スタート #なつぞら 】
— NHK広報局 (@NHK_PR) February 19, 2019
連続テレビ小説『なつぞら』のメインポスターが完成しました。
そして、主題歌の発表です。
スピッツ 「優しいあの子」です♪
4/1(月)スタートです。
よろしくお願いします。
▼くわしくはこちら▼https://t.co/3mNLLljTYC pic.twitter.com/L1EDIAsLp4
2017年に結成30周年を迎え、コンスタントに活動を続ける彼ら。
4月1日から放送、NHK朝の連続テレビ小説100作目となる『なつぞら』の主題歌に新曲「優しいあの子」が起用されることに。
スピッツがNHK朝の連続テレビ小説に楽曲を提供するのは初となります。
広瀬すずがヒロイン(奥原なつ)をつとめる同作。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝に移り住んだ奥原なつが、自然とともに育まれた豊かな開拓者精神を生かし、当時「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に飛び込んでいくというあらすじのオリジナル作品だそうです。
草野マサムネ(Vo.G)からは以下のコメントも寄せられています。
記念すべき“朝ドラ”100作目、大好きだった「おしん」や「あまちゃん」のようにインストがいいのでは? とも考えましたが、今回は歌ありです。ドラマタイトルが「なつぞら」なのに詞がかなり冬っぽい仕上がりになってます。これには理由がありまして、お話をいただいてから何度か十勝を訪ねました。そこで感じたのは、季節が夏であっても、その夏に至るまでの長い冬を想わずにはいられないということ。「なつぞら」は厳しい冬を経て、みんなで待ちに待った夏の空、という解釈です。広く美しい北海道の空の力で書かせてもらいました!
さいごに
1990年代、リアルタイムでスピッツを通らなかった若い世代でも、先ほどのあいみょんや米津玄師などが影響を受けたアーティストとして知り、聴き始めたなんて方がいるのではないでしょうか。
『なつぞら』の主題歌「優しいあの子」が話題になるのは必至で、今後あらためて彼らがクローズアップされていく中、さらっと「ロビンソン」がYouTubeでの再生回数1億を突破する流れになりそうです。