高みへ!シンガーを突き詰めるONE OK ROCK”Taka”の将来を思う
『Eye Of The Storm』をリリースした ONE OK ROCK
音数を少なくして、より濃度を抽出するような音楽のイメージ。
そして、シンプルかつ低音のインパクト(迫力)重視の音づくり。
一聴しただけだとEd Sheeran?って楽曲があったり。
インスタ映えならぬサブスク映えする楽曲が多く、曲ごとにお金かけてる(アレンジがすごい)アメリカでの成功を意識したカッコいいサウンド。
ONE OK ROCK『Eye of the Storm』からは、そんな印象を受けました。
それは、彼らが所属するレーベル Fueled By Ramen の仲間、twenty one pilots、panic at the disco、Paramore、などのバンドと共通します。
アメリカでロックは死んでいる(何度目?)
彼らは、ロックは死んだと言われて久しい(本当はこれまで何度も使われているワードですが)アメリカのチャートで、ほぼ唯一健闘しているレーベルでありバンドたちでもあります。
以前はエモやパワーポップなんかのジャンルにカテゴライズされる人気のロック・バンドだった彼らの音楽性もここ数年で変化していてで、ミュージックビデオでも当然のようにギターをかき鳴らしドラムを叩いている姿が見られました。
しかし、最近のミュージックビデオではあまりバンド演奏シーンが見られなくなってきていて、『Eye Of The Storm』からのミュージックビデオでも「Wasted Nights」ではバンド演奏シーンがありますが、「Stand Out Fit In」では全く演奏シーンはありません。
ロック、ロック・バンドという縛りがすでに古い?
ロック音楽を演奏するミュージシャンのグループは、「ロックバンド」「ロックグループ」と呼ばれることが多く、典型的には2人から5人のメンバーから構成される。
ロックバンドの古典的な形は、ボーカル、リードギター、リズムギター、ベース、ドラムス、また時にはキーボードその他の楽器から、ひとつ以上の役割を引き受けるメンバー4人によって編成される。
一般的には、ロック・バンドというとこんなイメージで、
21世紀において、ロックという言葉は、ポップ・ミュージック、レゲエ・ミュージック、ソウル・ミュージック、さらにはヒップホップのような表現をふくむ包括的用語(blanket term)として使われることもある。
さまざまな音楽要素の中のひとつ、ルーツのひとつとしてロックがあるなんていうジャンルミックスなバンドやグループが多く存在します。
『Eye Of The Storm』がリリースされた直後、”ONE OK POP”なるワードも見られましたが、古典的なイメージからすると当てはまるところはあるものの、近年の解釈では立派なロックと言えます。
Taka ”このままONE OK ROCKのシンガーではいたくない”
30歳になったら言おうと思っていたんですけど、僕はこのままONE OK ROCKのシンガーでいたいと思っていないんです。
たぶん、どこかのタイミングでバンドをやめる。それがいつになるか具体的に見えているわけではないけど、そんなに遠い未来だとも思っていません。
近ごろではボーカルTakaが、雑誌「GQ JAPAN」のインタビューで上記のように語っているため、ワンオク解散なんてワードが拡散しました。
今のところはバンドとしてライブでその重厚なサウンドを聴かせることはできますが、ボーカリストとして世界レベルでより高みを目指すなら、将来的にバンドにとらわれず活動の幅を広げていきたいと考えるのは自然な流れなのかなと記事を読んでいると思ったりします。
宇多田ヒカルは2019年早々に世界的ヒット
ONE OK ROCKTakaが日本を代表する男性ボーカルとすれば、女性代表と言える宇多田ヒカル。
2019年1月18日にリリースした 22th シングル「Face My Fears」は、EDM界の大物DJスクリレックス(Skrillex)とのコラボレーションと、ゲームソフト「KINGDOM HEARTS Ⅲ」OPテーマに起用されたという要因もありますが、Billboard Hot 100(98位)にランクイン。
表題曲「Face My Fears」は、YouTubeで公開されたミュージックビデオが1,000万再生を突破。さらにサブスクリプションサービスでも累計3,500万回ストリームを超える人気となっており、日本のみならず世界各地域で再生されています。
たとえば
ここからはだいぶ話が飛躍しますが、将来、現在のようにロックが死んだ状態の音楽業界が続き、ONE OK ROCK Taka が1人のボーカリストとして活動していくとしたら、先ほどの宇多田ヒカルのような世界的アーティスとのコラボ楽曲も面白そうだし、twenty one pilots のような2人組ユニット(バンド)もまた魅力的。
日本人同士で2人組ユニット(バンド)を組むとしたら岡崎体育なんてどうだろうかと思うのです。
最近はトゥエニワンパイロッツばっかり聴いてる
— 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) 2016年8月5日
twenty one pilots: Stressed Out [OFFICIAL VIDEO] https://t.co/V5d1ppxlkc
Taka のレーベルメイト twenty one pilots のサウンド好きみたいだし、
コメント欄に『おかあさんといっしょ×ONE OK ROCK』とある「感情のピクセル」のミュージックビデオも制作しているし。
何より2人が同じフレームに収まったアーティスト写真が面白そうだし。
さいごに
現実的なストーリーは、バンド解散や脱退するかどうかはわかりませんが、自身のボーカル力やソングライティング力を磨いていくという点でのソロ作やコラボ作を発表していくのではと思います。
ご両親も偉大なソロ・アーティストでもあるので。