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音楽のまとめ

『おとぎ』も好調!歌い手出身シンガーソングライター Eve を聴きたい

2009年、歌い手として活動を開始

【Eve】Wonder Word

 

2009年10月、ニコニコ動画に歌い手(カバーアーティスト)として歌ってみた動画を投稿し音楽活動を開始

 

以降、ボカロ楽曲を中心に動画を投稿し、やわらかで中性的な魅力あふれる歌声で多くのリスナーを獲得していった Eve(いぶ)

 

歌い手と並行して、夏代孝明も所属していたバンド「einie(アイニー)」やボーカルユニット「Riot of Color」でも活動するなか、ボカロPの楽曲カバーを中心とした自主制作ミニ・アルバム『Wonder Word』(2014年)、『Round Robin』(2015年)とソロ作品をリリース。

 

2016年には自作曲に加え、ボカロPのナユタン星人、サイダーガールのラムネ、MI8k(みやけ)らが参加した楽曲が収録された初の全国流通盤『OFFICIAL NUMBER』を発表し、このころから本格的にオリジナル曲を作り始めるように。

 

歌い手からシンガー・ソングライターへ

 

2017年12月、自身で作曲を手がけたアルバム「文化」をリリース。

 

オリコンインディーズチャート1位、iTunesでは2位を記録し、その後ロングセールスを継続。

 

YouTubeで公開されている収録曲のミュージックビデオにおいても、「ドラマツルギー」「お気に召すまま」がそれぞれ2000万回、「ナンセンス文学」「あの娘シークレット」がそれぞれ1000万回の視聴回数を突破する人気に。

 

ボカロP meets ギターロック

さよならごっこ

 

須田景凪、米津玄師、amazarashi、野田洋次郎(RADWIMPS)などに通じる、心地よく浴びせられる矢継ぎ早な言葉まわしや、飽きさせることのない展開の楽曲構成。

 

加えて、自身が音楽との出会いと語る BUMP OF CHICKEN や RADWIMPS などロック・バンドからの影響を感じるギターメインなアレンジが特色でしょうか。

 

視覚に訴えかけるMVやライブ

 

”純粋に音楽を楽しんでほしい”的な理由からライブ以外では顔出ししないスタイルはテンプレート化しつつある昨今。

 

彼の素顔もまたレアなのですが、その代わりさまざまなクリエイターとタッグを組んだアニメーションのミュージックビデオの映像や、ライブでの映像とライティングでの視覚効果は観る者の想像を広げてくれる大きな効果を発揮しているように思えます。

 

デザイナーとしての顔も、アパレルブランドを手がける

 

さらに、等身大の自分でいられるようなユニセックスのファッションを提案するアパレルブランド「harapeco商店」を展開し、デザイナーとしても高い支持を得ています。

 

彼の音楽や映像を含めた世界観を、ファンがファッションでも体現できる仕組みは、経営者としても上手いストーリー作りをしていると思います。

 

そして、2019年2月 アルバム『おとぎ』をリリース 

おとぎ

 

2019年2月6日には、アルバム「おとぎ」をリリースし、オリコンデイリー2位を獲得。

 

これまでの作品に、さらにサウンドの奥行き感じる仕上がり。

 

スキップボタンひとつで気軽に次の楽曲に飛ばせる便利な世の中、そうはさせずに一気にアルバムを通して聴けるクオリティの高さはさすが。

 

この作品でEveをはじめて聴いてみようかなという方も、先述の、須田景凪、米津玄師、amazarashi、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、好きならすんなり受け入れられる一枚です。

 

 

そういえば、「Lemon」が配信リリースされたのも2月(2018年)だったなぁと、今後のさらなる快進撃が、ネット発ミュージシャンの頂点、米津玄師シンクロしていくのか注目です。