ドラマ『イノセンス』主題歌も…”king gnu”の売れない理由が見つからない
2019年1月にメジャーデビューを飾る”king gnu”
👑 King Gnu👑
— ソニーミュージック公式 (@SonyMusic_JPN) November 21, 2018
🚨メジャーデビュー決定🚨
来年1/16にニューアルバム『Sympa』の発売が決定!
日本から世界に誇るロックバンドの新たな一歩を。
『Sympa』予約⇒https://t.co/SuSFTU7tw4@KingGnu_JP pic.twitter.com/4g4j0NCGPI
2019年1月16日リリースのアルバム『Sympa』でメジャーデビューを果たす King Gnu(キング・ヌー)。
中心人物となる東京藝術大学出身の常田大希が2015年に始動させたSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)が前身で、2017年4月に現在のバンド名に改名し、新たなスタートを切っています。
メンバーは、常田大希(Vo、G)、勢喜遊(Ds、Sampler)、新井和輝(B)、井口理(Vo、Key)の4名。
音楽にとどまらず映像などトータルで表現
アートワークやミュージックビデオは、こちらも元々は音楽レーベルとして常田大希がスタートさせたクリエイティブ集団「PERIMETRON」が手がけていて、芯の通ったコンセプトの元、音楽とビジュアルをトータルで表現。
音楽だけにとどまらない表現方法は、ミュージックビデオはもとより、ライブでの映像効果などを担当する映像作家の山田健人がVJとして参加しているバンド yahyel に似たイメージを持ちます。
ただオシャレでカッコイイだけではないサウンド
数年前にSuchmosやceroをはじめとしたシティ・ポップというジャンルで括られたバンドが脚光を浴びた時期があり、特徴のひとつとして、ジャズ、クラシック、ファンク、ヒップホップ、R&B、サイケ、ロック、オルタナティヴなどをミックスさせた”ジャンルレス”なサウンドが挙げられていました。
彼らも自身の音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と謳っているくらいなので、楽曲ひとつひとつにさまさまなジャンルからインスパイアされたサウンドを垣間見ることができます。
まさに、さまざまなカルチャーが入り混じった坩堝な街”東京”を体現しているかのようでもあります。
そんななか、他のバンドと一線を画すところがあるとすれば、オシャレ、カッコイイ、洋楽っぽい、などと形容されて終わりがちなサウンドを耳なじみのよい”みんなが歌える楽曲”に仕上げていることではないでしょうか。
すでに、昨年シングルとしてリリースされた「Prayer X」はフジテレビ系TVアニメ『BANANA FISH』のEDテーマに起用され、広く認知される存在に。
さらに、今年1月期の日本テレビ系ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』には、書き下ろし主題歌「白日」を提供し初のドラマタイアップを果たしていることからもうかがえます。
歌謡曲、ニューミュージック、J-POP、の要素も
近年の20代のミュージシャンは音楽へのアンテナの張り方が幅広く、流行りの洋楽は押さえた上で、懐メロともいえる邦楽をフェイバリットに挙げていたりします。
2018年を代表するミュージシャンのあいみょんや米津玄師らからも、70年代から80年代にかけての歌謡曲やフォークソング、ニューミュージック、J-POPからの影響を感じます。
あいみょんであれば、過去のインタビューで子供のころ父親の影響から吉田拓郎、浜田省吾、小沢健二などのアーティストを聴いていたと答えており、現在のメロディセンスや歌詞の言葉選びにも彼らの面影をうっすら感じることがあります。
king gnu 常田大希にしても井上陽水の歌詞がかっこいいとし、そんな彼らの歌詞やメロディには、初めて耳にする若い世代から、何となく聴き覚えがある40代以上の世代まで郷愁やノスタルジックという形容とともに受け入れられていきます。
古き良きグッドミュージックを2010年代風に再アレンジ・アップデートしているような。
さいごに
バンド名の由来は、アフリカのサバンナで群れをなす動物のヌーをイメージして名付けたられたものだそう。
時代や社会を巻き込み、音楽シーンの高みに立てるのか期待がふくらみます。