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音楽のまとめ

2018年を代表するSSW、米津玄師&あいみょんに共通することとは

2018年を代表する男女のSSW

Lemon(映像盤 初回限定)(DVD付き)

 

2018年を代表するシンガーソングライターを男女ひとりずつ挙げるとすれば、男性は米津玄師、女性はあいみょんになるのではないでしょうか。

 

米津玄師

HIGHSNOBIETY JAPAN ISSUE 01 ([バラエティ])

 

米津玄師は、2009年に”ハチ”名義でニコニコ動画にオリジナル動画を投稿し始め、ボーカロイドプロデューサーとして活躍した後、2012年から自身でボーカルを、2013年から生音でのレコーディング形態をとり活動を続けてきました。

 

音楽ファンによっては「マトリョシカ」を投稿していたボーカロイドプロデューサーのころから応援しているとか、2014年の「アイネクライネ」から、はたまた2017年のテレビアニメ「3月のライオン」EDソング「orion」から知ったなど、出会いはさまざまでしょう。

 

とりわけ2018年は、1月期のドラマ『アンナチュラル』の主題歌として書き下ろされた「Lemon」が大ヒット。

 

10月には3月にリリースされたCD出荷枚数とデジタルダウンロード数が合わせて200万を超えダブルミリオンセールスを記録。

 

同曲のミュージックビデオの You Tube での再生回数は2億を超えるなど、とどまることのない人気に。

 

さらに、5月には「LOSER」が、Honda「JADE」のCMソングに、9月には「Lemon」がソフトバンクの「白戸家」シリーズのCMに起用されるなど、地上波でに耳にすることも増えました。

 

なので、2018年は一般的な知名度が飛躍的にあがった年と言った方がしっくりくるのかもしれません。

 

あいみょん

バンド・スコア あいみょん Selection

 

一方あいみょんは、2015年3月にタワレコ限定シングル「貴方解剖純愛歌~死ね~」でインディーズデビューし、オリコンインディーズチャートでTOP10入り。

 

続いて2016年11月に、シングル「生きていたんだよな」をリリース。ワーナーミュージック・ジャパン内レーベルunBORDEよりメジャーデビュー。

 

こちらも、インパクトの大きなワード連発のエッジが効いた歌詞が話題だった「貴方解剖純愛歌~死ね~」を聴いて知ったとか、「生きていたんだよな」が、ドラマ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』の主題歌だったので、その流れで知ることに、なんて人もいるのではないでしょうか。

 

そして、2018年に入ると2月の『関ジャム 完全燃SHOW』を皮切りに『ミュージックステーション』、『SONGS』、『Love music』、『スッキリ』など地上波のテレビ番組で数多くのパフォーマンスを披露。

 

さらに、4月25日「満月の夜なら」 8月8日「マリーゴールド」 11月14日「今夜このまま」と矢継ぎ早に3枚のシングルをリリース。

 

6th シングルとなる「今夜このまま」は、日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』の主題歌に起用されるなど、コアな音楽ファンのみならず知名度が上昇した年に。

 

そんな2人に共通しそうなことは

深読みしたくなる歌詞=比喩表現に長け、”言葉”を重視している

 

ネットを検索すれば、米津玄師の楽曲には考察班ならぬ、何通りかに解釈できる歌詞を解き明かそうとする多くのファンが存在します。

 

裏を返せば米津自身はさらっと書いた歌詞でも、それをファンが神格化したい向きもあ見受けられますが。

 

あいみょんにしても、初期の赤裸々な歌詞から共感するファンは多く、今年の「マリーゴールド」の歌詞の一節にも”麦わら帽子をかぶった女の子の後姿がマリーゴールドに見えた”という情景の浮かぶ彼女ならではの表現が健在です。

 

どこか懐かしいメロディ

両者ともに20代ということもあり、同世代からの圧倒的支持を受けている現在。

 

もしそれより上の世代で、さまざまなジャンルの音楽を聴きまくってきた音楽フリークの中には、2人の音楽に既視感=デジャヴを感じる人もいるのでは。

 

こんなメロディ、フレーズを初めて聴いた!ではなく、”どこかで聴いたことあるなぁ、なんだか懐かしくて心地いいなぁ”という感想を持つ感じ。

 

そんな2人の音楽のルーツとなるアーティストとして挙げているのは、

 

米津玄師は、ASIAN KUNGFU-GENERATION、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、スピッツなどを好み

 

あいみょんは、父のの影響から音楽を聴いた幼少期には吉田拓郎や河島英五、尾崎豊、THE BOOM がお気に入りだったとし、その後、小沢健二、フリッパーズ・ギター、浜田省吾、スピッツなどが好きだった

 

と公言していて、なんとなくニューミュージック的な懐かしさが納得できたりします。

 

ジャケットアートワークにもこだわりが

Flamingo / TEENAGE RIOT(ティーンエイジ盤 初回限定)

 

米津玄師は言わずと知れた、自らジャケットアートワークも描いていて、作品ごとにその才能を遺憾なく発揮しています。

 

 

あいみょんは、イラスト、ぺインティングを中心に幅広い手法でどこかシュールな作品を制作するアーティスト・とんだ林蘭(とんだばやし らん)がアートワークを手がけており、細部まで手抜きをしない姿勢がうかがえます。