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音楽のまとめ

聴きたい!80年代中盤を彩ったアメリカン・ロッカー5選

80年代半ばを代表する『アメリカン・ロッカー』たち

THE

 

ブルース・スプリングスティーンが『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』を発表した1980年代中ごろ、にわかにアメリカン・ロック、アメリカン・ロッカーなる言葉がもてはやされた時期があります。

 

これらの言葉に明確な定義は見当たらないものの、労働者階級の心情を代弁するシンガーストレートで明解なギターサウンドなどが特徴としてあげられるかもしれません。

 

そんなシーンの中心人物、ブルース・スプリングスティーンをはじめ、テイストの似た5人をピックアップしてみようと思います。

 

ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)

ボーン・イン・ザ・U.S.A(REMASTER)

 

宅録され、自身の内面と向き合った私的要素が強い前作『ネブラスカ』の後、1984年に彼が放った『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(Born in the U.S.A.)』は、1980年代を代表する作品のひとつ。

 

全12曲中7曲がシングルカットされ、世界で3000万枚を超えるアルバムセールスをあげ商業的にも成功を収めました。

 

これまでの労働者階級の日常や人生に加え、社会性を帯びた歌詞もみられますが、サウンドやアレンジはこれまでの作品に比べて、ポップな味付けが目立ちます。

 

音楽性や、ジャケット写真のようにラフなスタイルでライブに臨むスタイルは、佐野元春や浜田省吾、尾崎豊など日本のアーティストにも多大な影響を与えました。

 

 

 ジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)

Scarecrow (Rpkg)

 

古き良きアメリカの良心を歌うシンガーと言えば彼が思い浮かびます。

 

1982年のアルバム『American Fool』で成功し、翌年の『Uh-Huh』に続き、1985年に発表された『スケアクロウ(Scarecrow)』直訳すれば ”案山子” をリリース。

 

当時の彼は、ブルース・スプリングスティーンが北部の白人労働者階級(ブルーカラー)の代弁者だとすれば、アメリカ南部の労働者、田舎の人たちや農家を代弁しているようなイメージがありました。

 

実際に、同年アメリカの農家のためのチャリティーイベント<ファーム・エイド>を開催しています。

 

 

チャーリー・セクストン(CHARLIE SEXTON)

ピクチャーズ・フォー・プレジャー+1(紙ジャケット仕様)

 

1985年、ギタリストとして活躍していたチャーリー・セクストンは、17歳にして1st アルバム『ピクチャーズ・フォー・プレジャー(Pictures For Pleasure.)』をリリース。

 

彼の原点であるブルージーなルーツミュージックとはかけ離れた、半分大人たちの利権の絡んだ売れ線ロックサウンドは否めないが、低いしゃがれ声やギターテクニックはすでにこのころ出来上がっています。

 

当時、端正なルックスから顔面から入る日本の女性ファンも多かったことを記憶しています。

 

 

トム・ペティ(Tom Petty)

Southern Accents

 

1976年からロックバンド「トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ」を主宰。

 

80年代ど真ん中、1985年には 5th アルバム『サザン・アクセンツ(SOUTHERN ACCENTS) 』をリリース。

 

そのころ多くみられた軽い打ち込みの入ったサウンドはバラエティに富んでいる分、ストーレートさは幾分影を潜めているが、アルバムタイトルどおり、彼の南部訛りの特徴ある歌声は健在ですの1枚です。

 

 

 ブライアン・アダムス(Bryan Adams) 

Reckless

 

カナダ人のブライアン・アダムス。

 

しかし、やっている音楽はアメリカン・ロックそのもので、当時はブルー・ジーンズに白いTシャツという出で立ちも込みで、たびたびブルース・スプリングスティーンと比較されていました。

 

1984年にリリースされた 4th アルバム『レックレス(Reckless)』は、全世界で1200万枚以上のセールスを記録し彼のキャリアを代表する作品となっています。