シューゲイザーバンド『17歳とベルリンの壁』が3rd「Object」でさらに進化
17歳とベルリンの壁
2013年に始動した、東京都内で活動する男女ツインボーカル&ツインギターバンド。
メンバーは、Yusei Tsuruta(Vo、G)、Eriko Takano(Vo、B)、Takuji Yoshida(G)、Junichirou Miyazawa(Ds)の4名。
バンド名の由来は、Number Girl をはじめ、日本のロック史で意味を持って繰り返されるワード『17歳』と、反対に『17歳』から一番遠いところにある単語『ベルリンの壁』をつなげたもの。
シューゲイザーを基調に、ギターポップ、ドリームポップの影響を感じさせるローファイ気味のサウンドと抑え気味(低体温)なボーカルが特徴です。
彼らのサウンドからは初期の『スーパーカー』の残響が聴こえ、男性ボーカルの歌声は『ART-SCHOOL』のボーカル・木下理樹を彷彿させ、ゆっくりシンクロしていくようなイメージがあります。
ところで、シューゲイザーって?
1990年代初頭にムーヴメントを巻き起こした音楽のジャンルながら、その定義は非常に曖昧でピタッとハマるものがないのが実情。
そもそもの言葉の由来は、<Shoe=靴+Gazer=凝視する人>からで、床に置いたエフェクターを頻繁に操作したり、床に貼られた歌詞カードをチラ見したりといった下を向かざるを得ない諸事情があったためと言われています。
特徴としてよく挙げられるキーワードは、轟音、フィードバック・ノイズ、心地よい浮遊感、メランコリック、ポップで甘いメロディー、囁きボーカル、など。
これらのワードの多くが当てはまるなら ”シューゲイザー” な音楽となるのでは。
当時は、ジーザス・アンド・メリー・チェインをはじめ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやライド、スロウダイヴなどのバンドがシーンを牽引していました。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン『ラヴレス』(1991年)
何層にもレイヤーされたギターノイズが美しい、シューゲイザーを象徴する金字塔的な作品。
彼らのディスコグラフィー
これまで3枚のミニアルバムと、7inch シングル「反響室 / ハッピーエンド」をリリースしています。
2015年7月 1st ミニアルバム「Aspect」
どちらかといえば、ギターポップ寄りの楽曲が多い印象を受ける作品です。
映像に関わって下さった方を紹介します。
— 17歳とベルリンの壁 (@17berlinwall) June 20, 2015
・監督、編集
パラダイス(皆様ズ)
・主演
Nozomi Mukaihara
2017年4月 2nd ミニアルバム「Reflect」
アルバム全体を通して 1st よりシューゲイズの要素が色濃く出ている王道的なサウンドが聴ける作品です。
MV初出演です!ちょっとミステリアス👻RT
— つぶら (@rnrn_04) 2017年6月1日
2018年8月 3rd ミニアルバム「Object」
コピーは『そこから逃げ出せ17歳』。
シューゲイザーな要素を残しつつ、さわやかで鮮やかなインディーポップに聴こえる曲もあり、前2作とは違ったチャレンジをしてることがうかがえる作品です。
何度かバンドマンとしては死にかけた(実際5年ほど死んでた)けど今こうしてバンドをやれてとても良い音源を出せて本当に良かった。
— 宮澤 (@miyazzz) August 9, 2018
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