聴きたい!2010年代のジャパニーズ・シューゲイザー・バンド6選
シューゲイザーって?
床に置いたエフェクターを頻繁に操作したり、床に貼られた歌詞カードをチラ見したりといった下を向かざるを得ない諸事情から?
90年代初頭に巻き起こったシューゲイザーとは、ジーザス・アンド・メリー・チェインを源流とするムーヴメントのことで、〈Shoe=靴+Gazer=見る人〉をいう意味そのままに、下を向きながら轟音ギターを掻き鳴らすUKロックの一部分の総称。
轟音ギターと言ってもただうるさいだけでなく、幾重にも重なったフィードバック・ノイズの荒波の中にある繊細なメロディーや、深いエコーとリヴァーブの掛かったヴォーカルなど、浮遊感溢れるエンジニアリングも特徴のひとつで、〈メランコリック〉〈憂鬱〉という内省的な言葉がキーワードになっていた。
そんな、90年代前半に海外でムーブメントを巻き起こした『シューゲイザー』サウンドを踏襲し、2010年代に活動する日本のバンドを6組紹介します。
揺らぎ(YURAGI)
2018年8月8日 アルバム『Still Dreaming, Still Deafening』
2015年に前身となるバンドを経て活動を開始した、滋賀出身の4人組バンド。
メンバーは、mirai akita(Vo,G)、kantaro kometani(G)、yusuke suzuki(B、Cho)、yusei yoshida(Ds)。
シューゲイザー、ドリームポップ、ノイズミュージックに影響を受けた轟音と繊細さを併せ持つサウンド、透き通るような声のボーカルが特徴です。
apanese Breakfast や The Bilinda Butchers など海外アーティストの来日公演のサポートに抜擢され話題を集めています。
cruyff in the bedroom(クライフ・イン・ザ・ベッドルーム)
2017年5月10日 アルバム『HATE ME』
1998年に結成された3ピースバンド。
メンバーは、ハタユウスケ(Vo、G)、サンノヘシゲカズ(G、Vo)、ヒロナカヒデユキ(B、Cho)。
甘美なシューゲイザー・サウンドを追求し、“キング・オブ・シューゲイザー”とも称されるバンドです。
US,UK,EUROのメディアから[Japanese King Of Shoegazer]と称されシューゲイザーというジャンルにおいて日本だけでなく世界を代表するバンドの一つである。
cruyff in the bedroom - Only Feedback Record
PLASTIC GIRL IN CLOSET
2018年1月6日 アルバム『Lesson 1』
2006年結成。
メンバーは、須貝彩子(Vo、B)、津久井たかあき(Ds)、高橋祐二(Vo、G)。
キャンディポップなメロディと轟音ノイズギターが融合するシューゲイザーバンドです。
PLASTIC GIRL IN CLOSET - official web site
17歳とベルリンの壁(Seventeen Years Old And Berlin Wall)
2018年8月8日 3rd ミニアルバム『Object』
2013年に東京で活動開始した、男女ツインボーカルのシューゲイザーバンド。
メンバーは、Yusei Tsuruta(Vo、G)Eriko Takano(Vo、B)、Takuji Yoshida(G)、Junichirou Miyazawa(Ds)。
シューゲイザー、ギターポップ、ドリームポップに影響を受けた音像に、ポップながらどこか低体温なメロディーを乗せている。
初期のスーパーカーや ART-SCHOOL を彷彿させるサウンドが魅力です。
CATTLE(キャトル)
2017年5月24日 2nd ミニアルバム『Slow sailor』
2013年結成、東京を拠点に活動するドリームポップ、シューゲイザーバンド。
メンバーは、ヒヌマナオヤ(G)、サオリ(Key、Vo)、のめこ(B)、国分シュウタ(Ds)。
サオリ(Vo)が歌う儚さの漂うメロディー、MY BLOODY VALENTINE ら90年代のシューゲイザーバンドを想起させるノイズ・ギターやポップ感も持ち併せるサウンドが特色です。
死んだ僕の彼女(My Dead Girlfriend)
2015年6月3日 アルバム『hades』
2005年結成のノイズポップ・シューゲイザーバンド。
メンバーは、Ishikawa(Vo、G)、Ideta(Vo、Syn)、Kinoshita(G)、Kawakami(B)、Kunii(Ds)。
バンド名の通り”死”を想起させる描写が多く出てくる歌詞と、普遍的なギターポップと轟音ノイズギターが融合したサウンド、男女ツインヴォーカルによる独特の世界観が特色です。