聴きたい!洋楽ドリーム・ポップ(Dream pop)バンド5選
ドリーム・ポップ(Dream pop)って?
ドリーム・ポップ (Dream pop) とは1980年代中盤に誕生したロックのジャンルのひとつ。めまいを誘うような浮遊感のある音世界が特徴で、エコーやリバーブ、ディレイ・エフェクトなどを駆使して演奏される。
1980年代中盤にコクトー・ツインズやThe PassionsやLowlifeといったポストパンクバンドが、ポップなメロディーを幻想的で官能的なサウンドをもって鳴らしたことがドリーム・ポップの始まりとされている。
シューゲイザーやインディー・ロックにカテゴライズされることもあるドリーム・ポップ。
何となくふわーっとしていて、カチッとハマる定義はこれといって見当たりませんが、「浮遊感のある幻想的」なサウンド、歌詞はどちらかといえば「内相的」というキーワードで語られる場面が多くみられます。
そんななか、2000年代に結成された海外のドリーム・ポップ・バンドを5組ピックアップしてみます。
BEACH HOUSE(ビーチ・ハウス)
2004年に、フランス生まれのヴィクトリア・ルグラン(Victoria Legrand)とアレックス・スカリー(Alex Scally)の2人で結成された男女デュオ。
2006年10月の 1st アルバム「Beach House」リリース以降、美しくまさに夢心地なサウンドで、後のドリーム・ポップ・シーンを牽引する存在として活躍を続けています。
コンスタントにリリースを重ね、2018年5月11日にはバンドの再生を目指した 7th アルバム「7」を発表しています。
この1枚 2012年 アルバム『Bloom』
2010年代のドリーム・ポップの代表的アルバムで、エコーやエフェクトが効果的に使われ、90年代のシューゲイズより軽めでスッキリしたサウンドを聴くことができます。
収録曲『MYTH』
Letting Up Despite Great Faults
(レッティング・アップ・ディスパイト・グレイト・フォールツ)
2005年に、フロントマンのマイク・リー(Mike Lee)のベッドルーム・プロジェクトとして始動、その後バンド編成となり、メンバーチェンジを経て現在は3人で活動を続けるバンド。
2010年代のドリーム・ポップシーンを代表するバンドの一角で彼らのサウンドは『パーフェクトなドリーム・ポップ』とも称されます。
2017年1月には、4thアルバム「alexander devotion」をリリースしています。
この1枚 2012年 アルバム『UNTOGETHER』
マイク・リーが『音響的により冒険的になったし、技術も前より進化したよ』と語っているように、ジャケット写真と同様、”至福の揺らめき”を感じるサウンドを堪能できる作品。
収録曲『Details Of My World』
letting up despite great faults
Alvvays(オールウェイズ)
カナダ、トロントを拠点に活動する5人組バンド。
同国では有名なフォーク・グループ、ランキン・ファミリー(Rankin Family)のメンバーを親に持つキュートな女性ボーカリスト、モリー・ランキン(Molly Rankin)を中心に結成されました。
インディー・ポップ、サーフ・ポップ寄りの、ローファイかつ明るめなドリーム・ポップ・サウンドが特徴です。
この1枚 2017年 アルバム『Antisocialites』
夏の終わりに遊び疲れた砂浜で夕陽を眺めているときにバックで流れそうな、キラキラした楽曲たちを楽しめる作品です。
収録曲『In Undertow』
Echo Lake(エコー・レイク)
2010年にロンドンで結成された、シューゲイズ、ドリーム・ポップ・バンド。
バンドの中心となるのは、ソングライティングを手がけるボーカルのリンダ・ジャービス(Linda Jarvis)とプロデューサー兼ギタリストのトム・ヒル(Thom Hill )。
気怠さのあるリンダ・ジャービスのボーカルと幻想的かつサイケデリックなサウンドが特色です。
2015年 アルバム『Era』
収録曲『Waves』
Field Mouse(フィールド・マウス)
2010年に、レイチェル・ブラウン(Rachel Browne)とアンドリュー・フートラル(Andrew Futral)の2人によって結成された、アメリカ・フィラデルフィア/ブルックリンを拠点に5人で活動するバンド。
ドリーム/ポップの枠を越え、シューゲイズからインディ・ロック、パワー・ポップなどさまざまな要素がみられるバラエティ豊かなサウンドが特徴です。
2016年には、2nd アルバム「Episodic」をリリースしています。
この1枚 2013年 アルバム『You Are Here』
収録曲『Glass』