GET UP MUSIC

音楽のまとめ

ハイスタ/エルレ/ナンバガ!活動再開などで驚かされた3組のロック・バンド

2016年、ゲリラリリースで驚かされた Hi-STANDARD

warp MAGAZINE JAPAN 2017年 02 月号

 

1990年代後半のパンク/メロコアシーンを強力に牽引したバンド Hi-STANDARD(ハイ・スタンダード)。

 

1991年に結成し今に至る3人。メンバーは、難波章浩(Vo.B)、横山健(G.Cho)、恒岡章(Ds.Cho)。

 

1999年のアルバム『MAKING THE ROAD』は、ミリオンセラーを記録するなど人気の絶頂の最中、2000年8月に自主企画のロック・フェス ”AIR JAM 2000”を最後に活動を休止。

 

その後、それぞれソロ活動を行うなか動向が注目されていた彼らは、東日本大震災を受け2011年、”AIR JAM 2011”を期に活動を再開しました。

 

ANOTHER STARTING LINE

 

2016年10月には『LOVE IS A BATTLEFIELD』以来、約16年半ぶりとなるシングル「ANOTHER STARTING LINE」を予告なしにゲリラリリースして話題になりました。

 

Growing Up

 

彼らについて特筆すべきところは、1990年代半ば、NOFXのフロントマン、Fat Mike が設立したインディー・レーベル”Fat Wreck Chords”と契約し、アルバム『GROWING UP』をリリース、海外ツアーを行うなど侍パンクバンドのごとく活躍していたことです。

 

2018年、10年ぶり活動再開で驚かされた ELLEGARDEN

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1998年に結成された ELLEGARDEN。 

 

メンバーは、細美武士(Vo.G.)、生形真一(G)、高田雄一(B)、高橋宏貴(Ds)の4人。

 

Eleven Fire Crackers

 

2000年代、インディーズ・シーンのトップを走り続けた彼ら。

 

2006年のアルバム『ELEVEN FIRE CRACKERS』がチャート首位を記録するなど人気のなか、新しい作品を作るということに対するモチベーションにメンバー間で差が出てきたため、2008年9月のライブをもって活動を休止。

 

メンバーはそれぞれのバンドで活動を続け、2018年5月に突如10年ぶりのツアー「THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018」の開催を発表。

 

ツアーゲストが ONE OK ROCK だったことも話題を集めました。

 

2019年、17年ぶり再結成で驚かされた NUMBER GIRL

 

NUMBER GIRL(ナンバーガール)が、2019年8月16~17日に開催される野外ロック・フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」に出演との発表が。

 

フロントマンの向井秀徳のコメントもまた”らしい”ところです。

 

2018年初夏のある日、俺は酔っぱらっていた。そして、思った。
またヤツらとナンバーガールをライジングでヤりてえ、と。
あと、稼ぎてえ、とも考えた。俺は酔っぱらっていた。
俺は電話をした。久方ぶりに、ヤツらに。
そして、ヤることになった。
できれば何発かヤりたい。

向井秀徳

NUMBER GIRL official website

 

そんな彼らは、1995年に福岡で結成。

 

向井秀徳(Vo.G)、田渕ひさ子(G)、中尾憲太郎(B)、アヒト・イナザワ(Ds)の4人組。

 

School Girl Distortional Addict 15th Anniversary Edition

 

1999年にシングル「透明少女」でメジャーデビューを果たし続いてアルバム『School Girl Distortional Addict』をリリース。

 

海外の90年代オルタナティヴ・ロックを踏襲したソリッドなサウンドや、向井が綴る文学的な歌詞が人気を博すも、2002年の札幌でのライブをもって惜しまれつつ解散しました。

 

メンバーはそれぞれ、ZAZEN BOYS・KIMONOS・向井秀徳アコースティック&エレクトリック(向井秀徳)、LAMA・bloodthirsty butchers・toddle(田渕ひさ子)、Crypt City(中尾憲太郎)、VOLA & THE ORIENTAL MACHINE(アヒト・イナザワ)などで活動していました。

 

3つのロックバンドに共通することは

 

やや閉塞感のある2010年代の音楽シーンに戻ってきてくれたということ。

 

90年代や00年代のシーンを牽引、多大な影響を与え、たくさんのフォロワーを生み出しているということ。

 

安易に”伝説”という枕詞をつけられ神格化されがちなところ。

 

当時の思い出を大切にしたいというファンの声もあるとは思いますが、伝説のまま終わらなくて嬉しい、ところなどでしょうか。