聴きたい!インディー・ロックな洋楽女性シンガー・ソングライターたち
海外の注目女性シンガーソングライターたち
日本では、あいみょんをはじめとした女性シンガー・ソングライターが活動していますが、海外でも2010年代に入ってコートニー・バネットなどオルタナティヴやインディー・ロックなサウンドを持ち味に活躍するシンガー・ソングライターをまとめてみました。
Courtney Barnett(コートニー・バーネット )
1987年11月3日生まれ、オーストラリア出身。
2010年代のローファイ、グランジのニュー・ヒロイン的な存在であり、サウスポーから繰り出される少し気だるさを纏ったサウンドから女性版カート・コバーンと称されることも。
2012年、自身のレーベルを設立し、2枚のEPをリリース。収録曲の「Avant Gardener」が音楽メディア「Pitchfork」でベスト・ニュー・トラックを獲得することで知名度を広げていきました。
さらに2015年の 1st アルバム『Sometimes I Sit and Think, Sometimes I Just Sit』がグラミー賞「最優秀新人賞」にノミネート、ブリット・アウォードでは「最優秀インターナショナル女性ソロ・アーティスト賞」を受賞するなどブレイク。
2018年5月には 2nd アルバム『Tell Me How You Really Feel』がリリースになっています。
Stella Donnelly(ステラ・ドネリー)
こちらも、オーストラリア出身。
Bells Rapids や BOAT SHOW のギタリストとしても活躍してきた彼女。
2017年リリースされたシングル「Boys Will Be Boys」で Bigsound 2017 の“リーバイス・ミュージック・アワード”を受賞し注目を浴び、同年4月に『Thrush Metal EP』を発表しました。
やわらかであたたかなインディー・フォーク、インディー・ポップなサウンドが特徴です。
Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)
1994年8月17日生まれ、アメリカ出身。
11歳のころからソングライティングを始め、2014年にiPhoneのCMでピクシーズの楽曲「Gigantic」をカヴァーし、当時世界各国で話題に。
その後、地元でライブ活動を続けていたところ、ライアン・アダムスの目に留まり彼のレーベルからデビューEP『Killer』をリリース。彼に「ネクスト・ボブ・ディラン」と言わしめるほどでした。
2017年12月には 1st アルバム『Stranger In The Alps』をリリース。
メランコリックかつフォーキーなサウンドは、ジョニ・ミッチェルやスザンヌ・ヴェガなどの女性シンガー・ソングライターたちを連想させます。
Julien Baker(ジュリアン・ベイカー)
1995年9月29日生まれ、アメリカ出身。
2015年の1stアルバム『Sprained Ankle』では、同性愛者であることやクリスチャンであることなど自身のアイデンティティと対峙。また薬物依存など赤裸々な過去の内容を美しいメロディと、ときに力強い歌声で表現し高い評価を得ました。
続く2017年リリースの 2nd アルバム『Turn Out The Lights』も音楽メディアの年間ベストに名を連ねています。
ジャンルとしては、オルタナ、インディー・フォーク、スロー・コア、あたりになるかと思います。
Mitski(ミツキ)
1990年9月27日生まれ、アメリカ人の父と日本人の母を持つミツキ・ミヤワキのソロ・プロジェクトがMitski(ミツキ)。
現在はニューヨークを拠点に活動しており、2012年より作品を制作、2016年の 4th アルバム『Puberty 2』でブレイク。
2018年に 5th アルバム『Be the Cowboy』をリリースしています。
ニューヨークに渡る前には、コンゴ民主共和国、マレーシア、中国、トルコ等様々な国を行き来する環境の中で育ったこともあり、彼女の歌詞には先述の Julien Baker 同様、自らのアイデンティティを曝け出したものもあり、サウンドからは無国籍な雰囲気を感じます。
Soccer Mommy(サッカー・マミー)
アメリカ出身のソフィー・アリソンによるソロ・プロジェクト、Soccer Mommy。
2018年4月には、彼女が思春期に聴いていたというアヴリル・ラヴィーンやテイラー・スウィフトのポップさと、インディーロックが融合した感のある 1st アルバム『Clean』をリリース。
恋愛をはじめとした彼女の内相的な姿を表現した作品になっています。
Snail Mail(スネイル・メイル)
1999年6月16日生まれ、アメリカ出身。シンガー・ソングライター/ギタリスト、リンジー・ジョーダンのプロジェクト。
2015年からバンドで歌い始め、2016年、16歳で発表したEP『Habit』が自国の音楽メディアから高い評価を獲得。2018年に 1st アルバム『Lush』でアルバム・デビューを果たしました。
10代の若者が抱く悩みや葛藤を込めたメッセージ性のあふれる歌詞に、オルタナやローファイ気味の物憂げな歌声、低体温なサウンドが魅力です。
Lucy Dacus(ルーシー・ダカス)
1995年3月2日生まれ、アメリカ出身。
21歳で作り上げた1st アルバム『No Burden』に続き、2018年には 2nd アルバム『Historian』を発表。
彼女自身の宗教観や死生観も垣間見れる歌詞に存在感のある歌声、オルタナ、インディー・ロックなエモーショナルサウンドが聴く者の感情を揺さぶります。