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2018年、よく聴いた邦楽ロック・アルバム5選

2018年、よく聴いた邦楽ロックアルバム5選

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以前に比べると、音楽を聴くスタイルがが変わってきたと実感します。

 

CDをオーディオで聴くことから、iPodなどの携帯型デジタル音楽プレーヤーに、最近はSpotifyをはじめとしたストリーミングサービスで楽しむことが増えてきました。

 

簡単にアクセスでき大量消費できる反面、安易に聴き流しやスキップすることも可能で、リピートする機会も減っているこのごろ。

 

そんななか、あくまで個人的に2018年、何度もリピートして聴いた邦楽ロックアルバムを5作品紹介してみたいと思います。

 

GEZAN『Silence Will Speak』

SILENCE WILL SPEAK

 

こちらも素晴らしかった、2016年の3rdアルバム『NEVER END ROLL』に続く 4th 作品。

 

90年代のグランジバンド Nirvana『In Utero』や Pixies などの作品を手掛けているスティーヴ・アルビニがレコーディング・エンジニアを担当しているだけあって、彼らの迫力・攻撃力のようなものが剥き出しとなり増幅されているように感じる1枚。

 

轟音の中に美しさを孕むサウンドは相変わらず、緊張感を保ちながらトータルで堪能できるアルバムです。

 

ニガミ17才『ニガミ17才b』

ニガミ17才b

 

元 嘘つきバービーの岩下優介が中心のバンド ニガミ17才の2ndミニアルバム。

 

前バンドの奇想天外さも踏襲しながら、オープニング曲「化けるレコード」からは向井秀徳(ZAZEN BOYS)っぽさを感じたり、岩下と平沢あくびのボーカルの掛け合い、そして全体を通してアバンギャルドに響く平沢のシンセサイザーの音も心地よく耳に入ってきます。

 

全7曲、バラエティに富み、最後まで飽きさせないサウンドになっていると思います。

 

羊文学『若者たち』

若者たちへ

 

若さや青さ、粗削り感が見事に調和して美しく透明感を帯びたオルタナ&シューゲイズなサウンドが素晴らしい彼らの1stアルバム。

 

90年代のオルタナティヴ、シューゲイザー界隈の懐かしいバンドを彷彿させる音を鳴らしつつも新鮮に感じるのは、それらのバンドのボーカルがほぼ男性だったのに対して、ボーカル&ギター塩塚モエカの歌声が羊文学のサウンドを優しく包み込むからではないだろうかと思います。

 

全12曲のボリュームながら、あっという間に感じる1枚です。

 

JYOCHO『美しい終末サイクル』

美しい終末サイクル※通常盤

 

ソングライター/ギタリストの中川大二朗がフロントマンをつとめていた、プログレッシブ・ポップ・バンド宇宙コンビニを経て、始動させたプロジェクトという位置づけのバンドJYOCHO(じょうちょ)の1stアルバム。

 

魅力は一曲一曲が大切に育まれていると感じる文字通りポップなプログレサウンドで、メンバーにフルートが参加しているところなんかは、往年のプログレファンも楽しめるのではないかと。

 

フルートのいるプログレッシブロックバンドといえば『Jethro Tul』を想起させるし、彼らのサウンドからはピーター・ガブリエルがボーカルだったころの『Genesis』や後期『YES』っぽさも感じられます。

 

ほかにも、中川大二郎の超絶ギターをはじめ、メンバーそれぞれの素晴らしい演奏テクニックが充分に堪能できる作品になっていると思います。

 

yonige『HOUSE』

HOUSE

 

2017年のメジャーデビューアルバム『girls like girls』以来、約1年ぶりとなるミニアルバム。

 

全7曲収録の本作品の中でベストトラックは、ASIAN KUNG-FU GENERATION ばりの疾走感がクセになるオープニング曲の「顔で虫が死ぬ」で、ほかにも肩ひじ張らない普段着ロックのごとく楽曲が続きます。

 

数あるガールズバンドのなかで、一番クールでカッコいいギターサウンドを聴かせてくれるのは彼女たちではないでしょうか。